「みずいぼ」について
2026年06月24日
みずいぼ(伝染性軟属腫)
みずいぼは、正式には伝染性軟属腫というウイルスによる皮膚の感染症です。乳幼児から小学校低学年のお子さんに多くみられ、人から人へうつるため、保育園・幼稚園や学校で話題になることがあります。
しかし、必ずしも治療が必要な病気ではありません。多くは自然に免疫がつき治るため、お子さんの症状や生活環境に合わせて治療方針を決めることが大切です。
症状
みずいぼは、光沢のある白色から淡いピンク色の小さな盛り上がり(丘疹)として現れます。大きさは粟粒から米粒ほどで、中心が少しくぼんでいることが特徴です。
首・胸・お腹・わき・腕・脚などに多くみられますが、全身のどこにでもできます。通常はかゆみはありませんが、周囲に湿疹や炎症を伴うとかゆみが出ることがあります。
健康なお子さんでは6か月~2年ほどで自然に治癒しますが、アトピー性皮膚炎や乾燥肌のお子さんでは数が増えやすく、治るまで時間がかかることがあります。
原因・感染経路
みずいぼは接触感染で広がります。
● 肌と肌の接触
● タオルやビート板などの共用
● 患部を掻くことによる自家感染
などで感染します。プールやお風呂の水で感染することはありません。
学校・保育園・プールについて
みずいぼがあるだけで、登園・登校やプールを禁止する必要はありません。
ただし、肌が直接触れ合う場面やタオルの共用などでは感染する可能性があります。施設によって対応が異なるため、園や学校の方針をご確認ください。
治療について
みずいぼは自然に治る病気ですが、次のような場合には治療をおすすめしています。
● 急速に数が増えている
● アトピー性皮膚炎や乾燥肌で広がりやすい
● かゆみや湿疹を伴う
● プールや日常生活に支障がある
一方で、
● 数が少ない(目安10個以下)
● 増えていない
● かゆみがない
このような場合は、経過観察も十分選択肢と考えています。
①ワイキャンスによる新しい治療
ワイキャンス®外用液(一般名:カンタリジン)は、日本で初めて保険適用となったみずいぼの塗り薬です。従来のようにピンセットで摘除するのではなく、みずいぼに塗るだけで治療できることが大きな特徴です。
治療のしくみ
薬を塗ると治療部位に小さな水ぶくれができ、その後かさぶたとなって、みずいぼが自然に取れていきます。1回で治ることもありますが、数や大きさによっては数回の治療が必要です。
メリット
● 塗るだけで治療できる
● 麻酔テープが不要
● ピンセットで摘み取る必要がない
● 痛みが比較的少ない
● 小さなお子さんでも受けやすい
● 多数のみずいぼにも対応しやすい
副作用
治療後には、
● 赤み
● 水ぶくれ
● ヒリヒリ感・軽い痛み
● かさぶた
● 色素沈着
などがみられることがありますが、多くは一時的で自然に改善します。
みずいぼの数や大きさによっては、数回に分けて治療することがあります。
②ピンセットによる摘除(軟属腫摘除術)
従来から行われている治療法です。
麻酔テープを1~2時間貼った後、専用のピンセットでみずいぼを摘除します。麻酔が十分に効いていれば痛みはかなり軽減できますが、小さなお子さんでは恐怖心から治療が難しいこともあります。
当院では、お子さんが安心して治療を受けられるよう、できるだけリラックスできる雰囲気づくりを心掛けています。
③その他の治療
その他の治療として、「液体窒素による凍結療法」や「スピール膏貼付療法」などがあります。
(※硝酸銀ゲル塗布は当院では行っておりません。)
当院の考え方
みずいぼは自然に治る病気ですが、治療するかどうかに「正解」はありません。自然に治るまで待つという選択もあれば、早く治療して増えるのを防ぐという選択もあります。
当院では、お子さんの皮膚の状態や生活環境、ご家族のご希望を十分に伺いながら、一人ひとりに合った治療方針をご提案しています。
治療をするかどうかは、学校や園の方針、保護者のご希望、そして医師の意見を踏まえて、十分に相談したうえで決めることをおすすめします。
診療内容
皮フ科 イガラシ医院
アレルギー検査・美容皮膚科
診療時間

午後/15:30〜19:00
※混雑状況により、診療受付を早く終了する場合があります。何卒ご了承ください。
【休診日】木曜、日曜、祝祭日、土曜午後






