帯状疱疹(たいじょうほうしん)について

2015年03月08日

顔や体の左右どちらかに、チクチクまたはピリピリとした痛みのある赤い発疹が出てきた場合、それは「帯状疱疹」かもしれません。

症  状: 帯状疱疹の特徴は、顔や体の左右どちらかに症状が出現することです。皮膚症状は赤い斑点と小さな水ぶくれです。これらの皮疹部やその周囲に神経痛のようなチクチクまたはピリピリとした痛みや痛かゆさを伴ってきます。皮疹は徐々に広がり、4、5日で水ぶくれが破れてただれとなり、2週間前後で乾燥してかさぶたとなります。その後かさぶたが落ちて皮疹は治ります。
皮疹が治ったあとも痛みが長期残る場合がありますが、これは「帯状疱疹後神経痛」という後遺症です。

原  因: ではどうして帯状疱疹にかかるのでしょうか?帯状疱疹の原因はヘルペスウイルスの一種である「水痘ウイルス」です。水痘とは水ぼうそうのことです。
子供の頃に水ぼうそうにかかると、治った後も体に侵入したウイルスが潜伏します。このウイルスがなんらかのきっかけで再活性化し、ある1つの神経にとりついて皮膚に伝わって出てきたものが帯状疱疹という病気です。したがって水痘にかかったことが無い人は帯状疱疹にはかかりません。
ウイルスが活性化する原因は加齢、肉体的な疲労、精神的ストレス、免疫を抑制する薬剤、内科疾患による体力の低下などです。

治  療: 治療は、抗ヘルペスウイルス薬を中心に行われます。通常は外来通院で内服治療ですが、高齢者や顔面に生じた場合、痛みや発疹の症状が強い場合には入院して点滴治療をすることがあります。
日常生活の注意として、帯状疱疹にかかったときは体力が低下しているときなので、安静が必要です。十分な睡眠と栄養をとり、精神的・肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。
普通は医師の治療を受けて安静にしていれば2~3週間で治るのでむやみに不安を抱く必要はありません。

痛みについて: 痛みの程度は個人差があります。痛みの強さに応じて、鎮痛剤の内服で対応します。患部が冷えると痛みが強くなるので、冷やさずにむしろ暖めるようにしてください。
皮疹が治ったあとも激しい神経痛が残ってしまう場合があります。これは最もやっかいな後遺症で「帯状疱疹後神経痛」といいます。帯状疱疹後神経痛が残った場合は神経痛専用の痛み止めを内服したり、ペインクリニックなどで専門的な治療が必要なことがあります。
後遺症を残さないためには早期に適切な治療を行うことが重要です。帯状疱疹かなと思ったら、早めに皮膚科を受診しましょう。