水虫(みずむし)について

2017年12月02日

水虫は、「白癬菌」というカビが皮膚に取り付いて起こる感染症です。全身のどの部分の皮膚にも感染し、できる場所によってタムシなどの俗称があります。白癬菌は高温多湿な場所を好むため、特に蒸れやすい足に発症することが多いというわけです。これがいわゆる水虫です。爪も皮膚の一部なので、足に水虫が発生すると続いて感染することが多くなります。

症  状: 同じ水虫でも見た目は違います。足の指のまたに出来てジクジクし皮がむけてくる趾間びらん型、土踏まずや足の縁に小さな水疱が沢山できる小水疱型、足の裏の皮が厚くなってガサガサしてくる角質増殖型、爪が白く変色して厚く変形してくる爪白癬の4タイプがあります。
一般に、水虫はかゆいものと思われている方が多いと思います。しかし足がかゆくなったり、ぼつぼつができたからといって、水虫とは限りません。水虫に似た皮膚病もたくさんあり注意が必要です。とくに足にできる皮膚病は掌蹠膿疱症、尋常性乾癬、接触皮膚炎、貨幣状湿疹などのように、水虫によく似た症状が多いものです。このような病気に自己判断で間違えた治療をするとかえって症状を悪化させかねません。水虫かもしれないという症状が足にある場合は専門の皮膚科できちんとした診察を受けることが大切です。

予  防: これらの水虫にかからない対策としては、まず水虫の患者が家族にいる場合はその方が感染源となるため、本人の治療が第一にあげられます。そして家族内感染を予防するため、靴、スリッパ、サンダルなどの共用は避けてください。また風呂場やトイレのマットなどはこまめに洗浄するようにしてください。家庭内のホコリの中には患者の皮膚から脱落した白癬菌が豊富に存在するので、床や絨毯の掃除を行うことも大切です。

診  断: 皮膚科を受診すると足の診察をすると同時に顕微鏡で白癬菌がいるかどうかの検査を行います。顕微鏡で白癬菌がみつけられれば水虫と診断できるわけです。

治  療: みなさんのなかには水虫はどうせ治らないものと半ばあきらめている方も多いかもしれません。しかしそれは大きな誤解で、水虫は正しく治療すれば必ずよくなる病気です。
水虫を確実に治ために、まず塗り薬は両足の裏全体に毎日塗るようにしてください。水虫に感染していないように見える部分も実際には白癬菌が存在しているからです。また、見た目の症状が良くなっても菌が残っている場合が多いので、治療をやめる時期は医師と相談してください。そして足を清潔に保つように心がけてください。毎日石鹸を使って足の指の間も良く洗いましょう。白癬菌は高温多湿を好むため、靴下や履物はなるたけ通気性の良いものを選んでください。
以前は治療の難しかった爪水虫も最近は優秀な内服薬や外用薬が登場し、かなりの率で治るようになってきました。ただし、どの治療が最適かは専門の皮膚科医に判断してもらうことが大切です。

水虫はしぶとく、再発しやすい病気です。冬には菌が減り症状が落ち着いてきますが、治ったわけではありません。自己判断で治療を中止せず、根気良く治療を続けて完治を目指しましょう。